どーも、きくらげ鰹です。

高専専攻科を卒業後、少子高齢化が深刻な人口10万人ちょいの片田舎で、就職もせずに個人塾を開業したきくらげ鰹(カツオ)が書くブログ。金なし・社会人経験ゼロで起業したため、開業時から失敗しまくり。運だけはいいので、従業員ゼロ・家賃3万(笑)のアパート塾で気付けば月収100万(月商130万)の塾に成長。過去の自分へ向けて『月収100万円の安定収入を確立し、満員御礼を継続するための小ネタやノウハウ』をまるでメッセージを送るかのようにして記事を執筆中

本ブログできくらげの塾が月商130万、月収100万と書いていますが、実際の内訳について公開したことがなかかったため、本記事で公開しようかと思います。

片田舎の個人塾のリアルな財務状況が分かり、今後の経営の指針にしていただければ嬉しいです。

きくらげ

自分で言うのもなんですが、個人塾をやっている人がリアルの財務状況を公開するブログ記事なんて滅多にないと思います。本記事では誇張なしで1ヶ月の売上・経費・利益を書いていきます。

売上・経費・利益をまとめてみた

2024年分の実績を以下の表にまとめています。

まず、用語の定義からです。

塾での売上 : 事業収入
会社からの収入 : 給与収入

としています。

※ きくらげは会社でも働いているので給与収入があります。


塾での利益を事業利益として、事業収入-経費合計額で計算しています。

ちなみに、会社からの給与からは社会保険・厚生年金が引かれていますので、個人事業の利益から健康保険代は引かれません。

交通費にガソリン代や電車賃、通信費にはスマホ代も含まれています。スマホ代やガソリン代は全額、経費にはできませんが、家事按分でほとんどを経費計上できます。

家事按分 : 事業とプライベートで共用で使う車や携帯代、家の家賃などは事業で使った分を経費計上できる制度。

実際に、何を何割落とせるかは税理士さんと相談です。

きくらげ2024年12月の実績

では、2024年12月のきくらげの塾の売上・経費・利益を公開します。

あくまでも概算であることはご了承ください。

入塾・退塾があると、上の売上や利益は前後しますが、ほぼ表にまとめているような財務状況です。

来年は少し指導枠を増やすのと、もう一室部屋を借りて自習室にする予定なので、売上と利益は前後する予定です。

予測では月利益が+10万程度増を見込んでいます。

きくらげ

自習室はあくまでも既存塾生や保護者の皆様のロイヤリティーUPがメインの目的で収益は微増でも大丈夫かなと思っています。

限界まで経費を削るとどこまで利益を残せるのかも考えてみましょう。

きくらげ2024年12月の実績を元に限界まで利益を追求すると

両親に払っている給料や習い事の費用、他に無駄を切り詰めた結果、以下のようになります。

【売上】【金額(概算)】
事業収入137万
給与収入 (社会保険・厚生年金天引き)17万
【経費】
家賃・光熱費等5万
採用研修費0万
青色専従者給与0万
交通費0.5万
通信費・ITツール費用1.5万
塾雑費0.5万
新聞図書費0.5万
会議費0万
税務顧問+その他2万
(経費合計)10万
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【事業利益】事業収入-(経費合計)127万
給与収入17万
合計収入144万円
※備考2024/12 実績分ベースに算出
※補足事業所得から住民税や所得税は引いてない

10万円ちょい残りますね。

塾の経営が厳しくなってきたら、このようにして経費をカットしていきますが、売り上げが安定しているうちはあまりカットするのもな...と思います。

お世話になっている会社の社長が

「コストカットはやろうと思えばいつでもできるから、まずは売上をどう上げるかに頭使ったがいいよ」

と言ってました。

たしかに、それはその通りだと思います。

売上UPは難しいけど、コストカットは案外カットできるところを探せば見つかるものですからね。

それぞれの経費項目の内訳

では、次にそれぞれの経費項目の内訳についてみていきましょう。

家賃・光熱費等

現状はアパート一室ですので、以下のような内訳になっています。

家賃 : 3万
駐車場代 : 0.5万
固定電話・Wi-Fi代 : 0.6万
水道代 : 0.25万
電気代 : 0.7万
合計 : 約5万円

普通に一人暮らしするよりも安いですよね。

採用研修費

採用研修費 : 1.76万

採用研修費として、スピーチ講座+ボイトレ講座を受けています。

塾講師は話すのが仕事。どのような声のトーンや発声方法が塾生の頭に入りやすいのかを追求するためにスピーチ講座を2年ほど受けています。

話す抑揚や発声方法、トーンで実際に頭への入りやすさが変わりますよ。

最近はスピーチの練習だけではなくて、ほぼボイトレをやっています。

きくらげ

スピーチトレーナの先生が、ボイストレーナーでもあるので、最近は歌の練習をメインでやっています。そのおかげが、塾生と音楽で盛り上がることもしばしば。さらには、英語の発音・発声指導でもボイトレのトレーニングが活きています。

余談ですが、きくらげはカラオケ恐怖症でした。

スピーチ・ボイストレーニングを受け始めて、カラオケ恐怖症を克服することができ、友人と一緒にカラオケで歌えるようになりました。

「意外とうまいのウケるんだけど」

と言わたのは元カラオケ恐怖症者として嬉しかったです笑

青色専従者給与

青色専従者給与 : 8万

家族に給料払えてラッキーな制度ではないことをご注意くださいね。

青色申告をしている個人事業主が、事業に従事する家族(専従者)に対して支払う給与のことで、税務上の経費として認められる仕組みです。この制度は、家族が事業に貢献している場合、その労働の対価を適切に支払い、事業主の所得を正確に計算することを目的としています。

適用要件

青色専従者給与を経費として計上するには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 青色申告の承認を受けていること
    個人事業主が青色申告をしている場合のみ適用可能です
  2. 専従者が事業に従事していること
    専従者は、以下の要件を満たす必要があります
    • 事業主と同一生計の親族であること(配偶者、子ども、親など)
    • 年間を通じて6か月以上、その事業に従事していること
    • 他に主要な収入源(20時間以上の他の仕事など)がないこと
  3. 適正な給与額を設定すること
    • 労働内容に見合った妥当な給与額である必要があります
    • 家族だからといって不当に高額な給与を設定することは認められません
  4. 事前の届出
    青色専従者給与を支払うには、事前に税務署に「青色事業専従者給与に関する届出書」を提出する必要があります。

きくらげの場合は、報酬の妥当性は税務顧問に指示を仰いで決めていますので、妥当な金額かと思います。

税務顧問契約をしていない人は国税庁のページから届出書をダウンロードすることができます。届出書をダウンロードして、必要事項を記入して税務署に提出すればOKですよ。

交通費

ガソリン代 : 0.5万
電車賃 : 1万
合計 : 1.5万

別の仕事で電車を使うこともあるので、電車代も交通費に含めています。

ガソリン代は事業用とプライベートの共用ですが...ほとんど事業用で車を使っているため、8割経費計上しています。

交通費の何割と経費計上できるかは実際にどれくらい事業で使っているかによります。

通信費・ITツール費用

公式LINE使用代 : 0.55万
クラウド会計 : 0.18万
zoom : 0.22万
ITツール : 0.6万
スマホ代 : 1万
合計 : 約2.5万

仕事を便利にしてくれるツールたちですので、契約していた良かったなと思います。

ほぼ一人で個人塾を運営できているのもこのツールたちのおかげです。

その他

塾の雑費・新聞図書費・会議費・税務顧問などについては割愛しようかと思います。

塾の雑費は消臭剤とかトイレットペーパーとかコピー用紙とかそう言う類です。

新聞図書費は塾の教材・文献代もしくは自己啓発のための書籍です。

会議費はカフェで作業をした時などのカフェ代です。

税務顧問には税の相談、帳簿の付け方の相談、各種手続きの相談、確定申告代行をお願いしています。

税務顧問と契約したほうがいいのかどうかはまたいつかの記事にする予定です。

自分の塾の財務状況を見てみて

改めて自分の塾の財務状況をみると、数値的には悪くないはずです...

どんなに経営が悪化しても、

「月に5万あれば塾の最低限の機能は維持できる」

「月に10万あれば塾として十分に機能する」

ということがお分かりいただけるかと思います。

自分で計算していて、

「これくらい売上を立てれればいいのか」

と実感するだけでメンタルも安定しますし...

自分で言うのもなんですが...

きくらげの塾の受講料は大手学習塾に比べたら、めちゃめちゃ安く、中小塾や個人塾とほぼ同額か場合によっては安いくらいあります。

決して法外な値段で売上を立てているのではなくて、安すぎず・高すぎずの受講料設定をしています。

今回の記事の整理

今回の記事ではきくらげの2024年12月の売上・経費・利益を大公開しました。

全く誇張していない数字ですので、これから特に塾をやり始める人にはご参考いただけるのではないかなと思います。

アパートで塾経営するならば、月に10万稼げればあとは個人の収入になります。

やっぱり個人塾って夢があるなときくらげは思います。

今回の記事はここまでです。