どーも、きくらげ鰹です。
本ブログについて
高専専攻科を卒業後、少子高齢化が深刻な人口10万人ちょいの片田舎で、就職もせずに個人塾を開業したきくらげ鰹(カツオ)が書くブログ。金なし・社会人経験ゼロで起業したため、開業時から失敗しまくり。運だけはいいので、従業員ゼロ・家賃3万(笑)のアパート塾で気付けば月収100万(月商130万)の塾に成長。過去の自分へ向けて『月収100万円の安定収入を確立し、満員御礼を継続するための小ネタやノウハウ』をまるでメッセージを送るかのようにして記事を執筆中
学習塾・英会話教室・お稽古教室・マッサージ店・エステサロンなど、人の技能をサービスとして販売する場合、経営方針を属人型にするか仕組み型のどちらかにする必要があります。
属人型の塾にするか仕組み型の塾にするのか...
どちらが正解とかはありません。どちらにもメリットデメリットがあります。
属人型にするのか仕組み型の塾にするのかはご自身がどのような塾を目指したいかで変わります。
属人型の塾と仕組み型の塾とは
属人型の塾を飲食店に例えるならば、個人店です。
そのお店オリジナルの内装や料理を堪能することができますよね。
チェーン店では味わえない味や空間が魅力的です。お気に入りの個人店が一つや二つあることでしょう。
一方で仕組み型の塾を飲食店で例えるならば、企業が複数店舗経営しているようなファミレスや居酒屋のことを指します。
同じような内装、同じクオリティーの料理。
チェーン店の場合は誰が調理しても同じような味になります。
属人型の塾の場合は塾に塾生が集まるというよりも、講師の人柄・指導方針・その塾オリジナルのシステム・指導スキルに塾生が集まります。
一方で、仕組み型の塾の場合は映像型の塾や予備校、アルバイト講師がたくさんいるような塾のことを指します。ネームバリューがあるのはもちろん、仕組み型の塾です。
塾を開業するときに、属人型の塾にするのか仕組み型の塾にするのかを決めてから開業してほしいなと思います。
属人型の塾にするのか、仕組み型の塾にするのかでは塾の運営の仕方が変わってくるからです。

僕のブログは属人型の塾の集客法や教室運営の方法に特化しています。

僕の場合は何もわからず...何も考えずに塾を始めました。
属人型の塾の魅力とデメリット
普通は見出しをメリット・デメリットすると思うのですが、あえて魅力とデメリットとしてみました。
属人型の塾の魅力
属人型の塾の魅力はなんといっても...
塾に対して塾生が集まるというよりも講師に対して塾が集まります。塾生や保護者にファンになってもらいやすく経営が安定します。
もし、小学1年生から高校3年生まで通える塾であれば最大で12年間か通い続けてもらえることになります。中学1年生から入塾して大学受験指導までするにしても6年間です。
ファン化は属人型の学習塾にとってとても大切なマーケティング施策なのです。
ファン化とはマーケティング用語です。
ファン化とは、商品やサービスを通じて顧客に感動や満足を提供し、その結果、ブランドや企業に対する好感度や信頼を高め、リピーターや熱心な支持者に育てることです。
一言で言うならば、「この人から商品やサービスを買いたい」
の状態にすることです。
塾の場合ですと、「この塾に通い続けたい」という状態を作ることです。
インフルエンサーにファンがついているようなイメージで、塾講師にもファンがつきます。
しかも、オフラインでの塾の場合は実際に対面で指導をするのでファン化の密度は濃いです。
塾が安定してからよく保護者の方々から、
「きくらげ先生、絶対指導から外れないで欲しいです」
「塾が大きくなっても、指導をして欲しいです」
などの言葉をいただくようになりました。
このような言葉を保護者の方々にいただいているのであれば、
ファン化に成功です。
塾生からも、
「かよえてよかった」
「ずっと続けたい」
と言われたら、ファン化ができている証拠です。

ありがたいですよね。これを言われるたびに歓喜極まって泣きそうになります....
また、固定費が安いことも属人型の塾の魅力点ですね。
特に僕のような一人で運営している個人塾の場合は、正社員やアルバイトスタッフに払う人件費がありませんので、
きくらげの取り分=売り上げー塾の経費
です。
ちなみに、きくらげマザーが専業主婦なので少し仕事を手伝ってもらう代わりに、青色専従者給与を渡しています。
青色専従者給与の話はいつの機会かにしますね。
属人型の塾のデメリット
属人型の塾の場合の最大のデメリットは塾や教室の運営者の健康問題です。
個人塾の場合は、講師が病気や怪我をしたら塾をお休みしなければなりません。
そのときは収入がゼロになり、さらには塾生や保護者の皆様にまで迷惑をかけてしまうのです。
僕も以前、コロナにかかった時に一週間塾をお休みしました。
その期間は指導ができませんでしたし、塾を閉めなければならず、塾生や保護者の皆様に多大なる迷惑をかけました。
振替指導などもしなくてはいけなくて大変な思いをしました。

それから健康的な生活を意識するようになりました。ちなみに2024年度は7月と12月に少し喉が痛くなった程度でしたよ。絶対に塾を休まないと誓ったあの日以来、塾をお休みしたことは一度もありません。気持ちの持ちようって大事だと思います。
リスクヘッジとして、非常勤講師をアルバイトで雇っておくのも手かもしれませんね。
あとは売り上げに限界があることも属人型塾のデメリットです。
仕組み型の塾の場合は多店舗展開がうまくいくと、数千から数億・数十億規模の売り上げが上がりますが、一人塾の場合はせめて1000~2000万が限界なのかなと思います。
(もちろん、お月謝の額にもよります)
属人型のビジネスでさらに売り上げをあげるには、ビジネス自体を横展開したり、B to CだったものをB to Bにしたりする必要があります。
例えば、属人型の英会話教室で成功した人なら、大人向けの英語コーチングの事業や同業者向けの集客支援のビジネスもできるわけです。
その人がどれくらいビジネスを大きくしたいか、どのようなビジョンがあるからで属人型の塾にするのか、仕組み型の塾にするのか、塾でうまくいった後の事業展開も考えていかなければなりません。
塾を運営して数年経つと、自分の中での指導メソッドが確立されます。
そして、毎年教える内容も同じなので、授業準備せずに指導ができるようになります。
そうなると、時間を持て余すので、別の事業に時間を使うこともできます。
属人型の塾の場合はアパート一室か自宅教室で運営可能
一人で運営している塾であれば、アパート一室もしくは自宅教室で開業可能です。
(スタッフを雇うのであれば、アパートだと収容人数的に難しいので、実店舗を借りなければいけませんが...)
ちなみに、きくらげが借りているアパートはメイン駅から徒歩5分の立地にあるのにもかかわらず、家賃が3万の鉄筋コンクリートのアパートです。
駐車場の費用は別に5000円発生します。
アパート自体は、6畳+キッチンスペース(4畳?)でとても狭いです、キッチンは取り外していますので...デスク同士をつめつめにしなくて、机を8台置くことができ...十分な量のデスクを確保できるわけです。
そして、アパート一室なので水道光熱費が合わせても月に7000円程度です。
冷房を使う夏は1万円を超えますが...冬はそこまで暖房費はかかりません。
鉄筋コンクリートのアパートは熱が逃げにくいので、冬は人の熱で教室内が暖かくなるのです。
塾の月の固定費だけでいうと、
- アパート家賃 : 3万円
- 駐車場代 : 5000円
- 水道光熱費・インターネット・固定電話代・1.4万円ほど
- 税務顧問費用・AIツール・雑費書籍代等 : 5万円
- 合計 : 10万円
程度です。
月々の固定費や変動費についてはまたいずれ公開したいなと思います。
自宅教室で塾を運営するという選択肢もあったのですが、プライベートは確保したいので、自宅教室の選択肢はきくらげにはありませんでした。
きくらげの知り合いの方で個人塾を経営している方たちは軒並み、自宅教室で塾を運営されています。
ちなみに年齢不詳と書いているのですが、きくらげの年齢は20代後半です。
プライベートは確保したい
というのはゼット世代の価値観特有なものでしょうか...
このように、低コストで運営できて長く続くのが属人型塾の魅力です。
結局のところ
属人型の塾を目指すのか、仕組み型の塾を目指すのかはご自身がどのような人生を送りたいかで変わります。
きくらげの場合は、塾に通ってくれている塾生や保護者の人生が少しでも変わってくれればいいなと思って塾を運営しています。
ですので、属人型の方が向いています。
逆に、社会に影響を与えるような塾を作りたい
と考えている人は仕組み型の塾を目指した方がいいです。
売り上げ=社会貢献度
でもありますからね...
塾を始める前に、どのような人生を送りたいか、属人型の塾が向いているのか?仕組み型の塾にしたいのか?考えて最適な選択をしてもらえればと思います。
本ブログ記事はここまでです。