どーも、きくらげ鰹です。
本ブログについて
高専専攻科を卒業後、少子高齢化が深刻な人口10万人ちょいの片田舎で、就職もせずに個人塾を開業したきくらげ鰹(カツオ)が書くブログ。金なし・社会人経験ゼロで起業したため、開業時から失敗しまくり。運だけはいいので、従業員ゼロ・家賃3万(笑)のアパート塾で気付けば月収100万(月商130万)の塾に成長。過去の自分へ向けて『月収100万円の安定収入を確立し、満員御礼を継続するための小ネタやノウハウ』をまるでメッセージを送るかのようにして記事を執筆中
今回の記事では、青色申告について書いていきます。
開業届を出すときに、白色申告にするか、青色申告にするか悩まれるかと思います。
きくらげの意見は、
「仕分け作業(経理作業)はソフトを使えば簡単だから、青色申告一択」
です。
本記事を読む進める前に、開業届に関する記事もぜひ読んでみてくださいね。

きくらげの開業届提出時の失敗談が書いてあるからお役に立てるはずです
青色申告・白色申告とは?
青色申告・白色申告とは確定申告の方法のことです。
申請方法を青色申告と白色申告にするのか自分で選ぶことができます。
簡単に青色申告と白色申告について説明しますね。

青色申告・白色申告・確定申告なんて用語が出てきたら、脳がシャットダウンしそうになるけど、とても大事なことなので読み進めてくださいね。何度か読む直すことで理解が深まります。
青色申告は、税務署に事前承認を受けた個人事業主やフリーランスが利用できる制度で、厳密な帳簿付けが必要ですが、節税効果が大きいのが特徴です。
白色申告は手続きが簡単で帳簿付けの要件がゆるいため、事務作業に対して苦手意識のある人が利用しやすい制度です。
青色申告が向いている人とは?
- 所得が高い人: 青色申告では控除額が大きく、所得が高いほど節税効果を感じやすいです。
→ 塾や教室経営は塾生が集まると売り上げが大きくなるので、青色申告がいいです。 - 将来的に事業拡大を考えている人: 損失の繰越制度や専従者給与制度など、事業の成長に役立つ特典があります。
→ 専従者給与とは簡単にいうと、家族に給料を払える制度です。諸々の要件はありますが、きくらげマザーが専業主婦なので、少し仕事を手伝ってもらいながら、専従者給与を支払っています。損失を繰り越しできる...つまり赤字を翌年以降の利益に相殺できるのもメリットが大きいです。 - 経理管理が得意、または学ぶ意欲がある人: 正確な帳簿付けが必要ですが、その分メリットが大きいです。
→ 経営をするのであればゆくゆくは経理や財務、税の知識をつけていかないといけません。せっかくなら勉強しましょう。経理や財務、税の知識を身につけることで、自分の塾生に経済の話をすることができるようになります。
以前、高校生の塾生からこのような質問を受けました。
「先生、税理士とかの仕事ってどうですか?」

税理士の仕事はかくかくしかじかで.....
と、話すをすることができました。
塾生は勉強の話よりも、心理学とか経済とか税の話とか医学とかそういう話に興味を示します。
塾生から、
「先生、ずっと雑談でいいよ」
ときくらげは言われ続けています(笑)
白色申告が向いている人とは?
- 副業や趣味レベルで収入を得ている人: 所得が少ない場合、節税効果がそこまで重要でないため、簡易な白色申告が適しています。
- 初めて確定申告を行う人: 手続きが簡単で、帳簿作成に慣れるステップとしても適しています。
- 経費が少ない人: 青色申告特有の控除を活用するほどの経費がない場合、白色申告でも十分です。
白色申告をやっている人はエクセルなどの表計算ソフトを使って帳簿をつけているようです。
青色申告のメリット・デメリット
では、青色申告のメリットデメリットについて解説していきます。
メリット
- 最大65万円の控除が可能(複式簿記の場合)
- 損失の繰越控除が最長3年間可能
- 専従者給与が経費として認められる
- 賃貸収入や減価償却費の計上が可能
デメリット
- 簿記の知識が必要
- 記帳・書類作成が手間
- 申請手続きが必要で、開始までに手間がかかる
このデメリットに関しては、
- マネーフォワードクラウド会計
- freeeクラウド会計
- 弥生会計
などを活用することで、簡単に経理作業をすることができます。
白色申告のメリット・デメリット
次に、青色申告のメリットデメリットについて解説していきます。
メリット:
- 手続きが簡単
- 簿記の知識が不要
- 初めての人でも始めやすい
デメリット:
- 控除額が少ない(控除なし)
- 損失の繰越控除や専従者給与が利用できない
- 節税効果が低い
開業1年目は塾生もあまり多くなく、時間があるので、簿記や経理の勉強もしていきましょう。
控除がないことや損失の繰越、専従者給与の支給ができないことは、塾経営者・教室経営者にとっての大きなデメリットです。
青色申告・白色申告の申請時に必要な手続きと書類
青色申告の届出書は開業届と一緒に税務署に出すといいですよ。
青色申告の申請:
- 所得税の青色申告承認申請書を税務署に提出(事業開始後2か月以内が原則)
- 簿記帳簿(複式簿記または簡易簿記)を準備
白色申告の申請:
- 事前申請は不要
複式簿記は、企業や個人事業主が財務状況を正確に記録・管理するための会計方法の一つで、1つの取引を2つ以上の側面から記録する方法です。
たとえば、「お金が入ったら、その理由となる取引内容も記録する」というように、貸方(支出や負債)と借方(収入や資産)を対応させて記録します。
複式簿記の基本の仕組み
- 取引の二重性を記録
- 例えば「商品を10万円で現金販売した」という取引では、以下のように記録します:
- 借方:現金(10万円)→現金が増える
- 貸方:売上(10万円)→売上として収益が増える
- 例えば「商品を10万円で現金販売した」という取引では、以下のように記録します:
- 貸借対照表と損益計算書の作成
- 複式簿記で記録された取引は、資産、負債、収益、費用に分類され、財務諸表の作成に役立ちます。貸借対照表や損益計算書は確定申告時に提出しないといけません。
貸方、借方や貸借対照表、損益計算書などは経理作業をしないと出会わない用語かと思います。
経営者、財務・税関係の仕事に携わらないとまず、貸借対照表なんて見ませんからね。
クラウド会計で複式簿記は楽ちん
青色申告で確定申告をする場合は、
複式簿記のルールに則った、記帳作業が必要になります。
基本的に、複式簿記の場合はエクセルなどの表計算ソフトで記帳できるものではありません。
ですので、経理ソフトの購入もしくは契約が必要となります。
経理ソフトには、クラウド型と買い切り型(インストール型)の二つがあります。
クラウド型経理ソフト
クラウド型経理ソフトには、マネーフォワードクラウド会計やfreee会計などがあり、毎月一律の金額を支払いして利用することができます。
ちなみに、きくらげは、マネーフォワードクラウド会計とfreee会計の両方を使っていますが、個人的にはマネーフォワードの方が使いやすいなという印象です。
金額は1ヶ月で約1800円です。
オプションをつけるか、どのサービスを契約するかで料金が変わりますのでご注意ください。

実際にきくらげが契約してるマネーフォワードの明細履歴
なぜ、買い切り型(パソコンにインストールするタイプ)経理ソフトではなく、クラウド会計にしたかというと、

パソコン故障したら、データ全て飛ぶんやない?リスクヘッジとしてクラウド会計にしとこ
と思ったからです。
- 特徴: インターネット経由で利用するソフトウェアで、サーバーの管理やメンテナンスが不要です。
- メリット: 初期費用が抑えられ、法改正や機能追加にも自動で対応します。また、インターネット環境があれば場所を問わず利用可能で、複数人での同時利用やテレワークにも適しています。
- デメリット: インターネット接続が必須であり、サービス提供会社のセキュリティ対策に依存する部分があります。
あと、オンライン会計ソフトを使う一番のメリットは、
オンライン会計ソフト専門の税理士法人と顧問契約を結べるからです。
事業が軌道に乗り出して、売り上げが上がると、節税対策や各種控除(税金が安くなる特典みたいなもの)を使いたくなります。
オンライン会計ソフト専門の税理士法人は月額1万円程度から利用することができ、月額の費用の中に確定申告の費用なども含まれています。
つまり、年間12~20万程度で税の相談から確定申告作業まで全てやってもらえるのです。
この、税務顧問の話はまた別の記事にしたいと思います。
買い切り型 (インストール型)経理ソフト
買い切り型の経理ソフトは弥生がめちゃめちゃ有名ですね。
- 特徴: パソコンやサーバーにソフトウェアをインストールして使用します。
- メリット: オフラインでも利用可能で、データを自社内で管理できるため、セキュリティ面での安心感があります。また、カスタマイズ性が高く、業務に合わせた設定が可能です。
- デメリット: 初期費用が高く、法改正や機能追加の際には手動でのアップデートが必要です。また、複数人での同時利用や外出先からのアクセスには制限があります。
正直、きくらげは買い切り型の経理ソフトを使ったことがないため、操作性などはよくわかりません....
複式簿記の知識必要なし【自動で仕分けしてくれる】
ここまでお読みいただいた方は、
「青色申告の方がメリット大きいし、青色申告したいけど、複式簿記が心配」
と不安に思う方も多いでしょう。
会計ソフトを使うと、複式簿記も楽ちんです。

マネーフォワードクラウド会計仕分け画面
① 収入か支出を選択
② 日付を選択
③ 取引内容を選択
→ ここで選択するのは売上高(収入)か経費(支出)だけです。
④ 金額を入力
⑤ 摘要を記入 (何に使ったかのメモ)
さえ、入力して登録を押すだけで勝手に借方・貸方の仕分けをしてくれます。

きくらげの場合は現金支払いではなく、ほぼクレジットカードで経費を決済しています。クラウド会計はクレジットカードと連携させることができます。連携させると、自動で帳簿に反映されますので、経費区分(消耗品、雑費、交通費など)を選択して登録すると、記帳作業は完了です。
これ知っておくだけで、年間10時間分の記帳作業をカットすることができます。
ちなみに、確定申告に必要な書類も必要項目さえ記入すればソフトが自動で作成してくれます。
きくらげ自身がやっている経理関係の作業は、
- 帳簿記帳
- 領収書やレシートのまとめと保管作業
- ふるさと納税控除証明書のまとめと保管作業
- 医療費控除用に明細書のまとめと保管作業
- 教材費のまとめ作業
をやっていて、あとは税務顧問に丸投げをしています。
記帳作業も丸投げできますが、自分で記帳をすることで、何にいくら使っているのか、いくら売り上げがあるのか、利益がいくらなのかなどを振り返ることができますので、自分でやった方がいいかなと思います。
今回の記事の内容の整理
今回の記事をまとめると、
青色申告が超おすすめですよ
という話です。
青色申告と検索すると、「複式簿記で記帳が必要」など書いてありますが、会計ソフトを使えば簡単に記帳作業ができます。
売り上げが上がって資金に余裕ができれば、税務顧問と契約して確定申告作業を丸投げができますので、青色申告一択ですよ。
特に塾経営者は細かい作業が得意なはずです。
数学教えたりしていますから笑
難解な数学や物理の指導に比べたら、経理作業の方が楽ですよ。
ぜひ、青色申告に挑戦してみてくださいね。
本ブログ記事はここまでです。