どーも、きくらげ鰹です。

高専専攻科を卒業後、少子高齢化が深刻な人口10万人ちょいの片田舎で、就職もせずに個人塾を開業したきくらげ鰹(カツオ)が書くブログ。金なし・社会人経験ゼロで起業したため、開業時から失敗しまくり。運だけはいいので、従業員ゼロ・家賃3万(笑)のアパート塾で気付けば月収100万(月商130万)の塾に成長。過去の自分へ向けて『月収100万円の安定収入を確立し、満員御礼を継続するための小ネタやノウハウ』をまるでメッセージを送るかのようにして記事を執筆中

個人で学習塾を開く際に、専門塾を開業する道があります。

もし、講師一人で塾を切り盛りするなら専門塾で開業するのも一つの選択肢でしょう。

きくらげは高校生の時に英語専門の個人塾に通っていました。

その先生はもともと、中学生の数学・英語と高校生の英語を教えていたのですが、英語塾に業態変化させたようです。

きくらげもまず英語専門のオンライン塾を始めました。

その後、家庭教師をしていた塾生のお母様から、

「先生、高専出身だから娘の数学と理科を教えてくれませんか?」」

「高校化学と高校物理が壊滅的で、指導は可能でしょうか?」

とお願いされたのを境に、英語指導に強い進学塾になりました。

きくらげ

きくらげの塾の立ち位置は、留学経験のある理系出身の先生が、本格的な英語や数学、化学、物理の指導ができる進学塾のような感じです。

きくらげは専門塾で軌道に乗せることができませんでしたが、個人の専門塾で塾生をたくさん抱えられている塾さんはたくさんあります。

本記事では、田舎で専門塾を開業する際の

  • メリット
  • デメリット
  • 専門塾を軌道に乗せる4つのパターン
  • 今回の記事の整理

の4部構成できくらげの経験も混ぜながら解説します。

皆さんのご参考になれば幸いです。

専門塾のメリットは?

一言に専門塾といっても、英語塾、数学塾、国語塾、AO入試専門塾などさまざまな塾の形があります。

本記事ではあくまでも特定の専門塾に焦点を当てて記事を書くのではなく、専門塾全体にいえるメリットについてまずは解説します。

1. 生徒や保護者のニーズを満たしやすく差別化しやすい

生徒や保護者のニーズを満たしやすい

専門塾は進学塾と比べて、講師の専門性が高く、指導カリキュラムが充実しています。

例えば、英語がとても苦手で英語を集中的に学びたい人は、進学塾に入塾するのではなく、英語専門塾に入塾する方が英語の成績を上げるという点に関しては合理的です。

進学塾の場合は大学生アルバイト講師が多いのに対して、専門塾の場合は講師の専門性が要求されるため、大学生アルバイト講師は少ないイメージがあります。

生徒が「特定科目だけを強化したい」と強く望んでいる場合は専門塾を選択するでしょう。

2. 競合が少ない

専門塾は競合が少ない

一般的に進学塾よりも専門塾の数の方が圧倒的に少ないです。つまり、競合が少ないといえます。

専門塾の競合は進学塾ではないの?

と思われそうですが、

きくらげは、専門塾と進学塾は競合にはならないと思います。

例えば、英会話教室と進学塾を兼塾している生徒は多いですよね?

このような感じで、英語塾+進学塾のように兼塾している生徒は意外といるのです。

教育に熱心な家庭であれば、塾を2つ掛け持ちさせるのが当たり前の時代です。

しかし、全ての家庭がそういうわけではありません。

もし、専門塾での開業中、検討中の方で、専門塾への入塾のハードルを下げたい場合は

兼塾割引

などを設けるといいかもしれません。

保護者の方は教育に糸目をつけない方が多いですが、家庭の負担は少ない方が保護者の方にとってはありがたいですからね...

3. 指導に集中できる(授業準備がしやすい)

カリキュラムの充実化と講師のスキルアップが見込める

単一分野に指導を絞ることで指導カリキュラムの充実化や講師のスキルアップが見込めます。

一方で進学塾は指導科目数が多いため、カリキュラムが中途半端になりやすく、講師のスキルアップにも時間がかかる傾向にあります。

授業準備がしやすいのが専門塾の魅力の一つですね。

きくらげ

正直いって、数学・化学・物理・生物・英語の科目の全教科の授業準備は大変です。毎日、ひいひい言いながら授業準備しています笑

専門塾のデメリットは?

1. 顧客層が限られる

市場規模が小さく、集客に結びつきにくい

複数教科の指導を受けることができる進学塾は専門塾より特定教科の指導レベルが高くありませんが、進学塾では満遍なく複数科目の指導を受けることができます。

つまり、保護者目線で教育費のコスパを考えるのであれば、

進学塾+専門塾との兼塾

よりも

進学塾一本

に収めた方がいいのです。

そうなると、専門性は高くないにしても複数教科を指導してくれる進学塾に入塾します。

また、専門塾の場合は質の高い指導ができる一方で質の高い指導を求めていない家庭の集客に結びつかないというデメリットがあります。

特に地方だと

「うちの子は真ん中くらいいいんですよ。高望みはしません」

と言われる保護者の方って意外と多いんですよ。

「最低限、勉強がわからなくならないようにサポートをお願いします」

というニーズは地方ならではだと思います。

要するに、

進学塾に比べて集客が難しいのが専門塾の最大のデメリットだときくらげは思います。

(きくらげは英語のオンライン塾では集客がでませんでした笑)

2. LTV(顧客生涯価値)が進学塾に比べて低くなりやすい

例えば、AO入試専門塾の場合は高校2年生から入塾して大学受験までですと通塾が2年間となります。

一方で、小学1年生から高校3年生まで指導する進学塾の場合は最長で12年間指導することができます。

つまり、生徒が通ってくれる時間が進学塾に比べて短くなりやすいです。

専門塾の場合は通塾期間が短くなり、一人の生徒から売上を上げにくいです。

LTV(Life Time Value)は、顧客生涯価値と呼ばれ、顧客が企業との取引期間を通じてもたらす利益の総額を示す重要な指標です。塾で考えると、ある生徒が塾に支払う受講料の合計額です。

お月謝 2万円の進学塾に生徒が6年間(72ヶ月)通うのか、お月謝2万の専門塾に生徒が2年間(24ヶ月)通うのかでは、生徒一人当たりの売上額の総額が変わりますよね。

専門塾を軌道に乗せる4つのパターン

これから書くことは100%きくらげの意見です。

少子高齢化の時代に地方で専門塾を開業しても、どんどん商圏が小さくなると感じます。

地方で専門塾を開業しても今は集客できても将来集客が難しくなるのでは?と思います。

それなら、以下の4つのパターンにしてはいかがでしょうか。

①オンライン塾を作って商圏を全国にする

まず、専門塾はオンラインにする。

専門塾を開塾しようかなと検討しているのであれば、あなたの専門性は高いはずです。

そういう人はオンライン塾の方がいいかもしれません。

オンライン塾に大切な要素は以下の記事の書いていますので、ぜひご一読ください。

オンライン塾で開業したけど、失敗しました【オンライン塾成功に必要な3つの要因】

どーも、きくらげ鰹です。 本ブログについて 高専専攻科を卒業後、少子高齢化が深刻な人口10万人ちょいの片田舎で、就職もせずに個人塾を開業したきくらげ鰹(カツオ)が書…

①オンライン塾の指導科目を消える
② YouTubeやSNSに教育コンテンツを投稿する
③ コメントやアルゴリズムから教育コンテンツの方向性の修正・質を上げる
④ ある程度のフォロワーや登録者が集まればオンライン指導を始めることを伝える

オンライン指導の場合は1:1の個別指導ではないと難しいので、個別指導がいいかなと思います。

以前、1:3でオンラインで指導したことがありますが、回りませんでした...

ちなみに、オンラインでうまくいっている塾は、どの塾さんも専門性が高いですよ。

②教育が熱心な地域(都市部など)に出店する

教育が熱心な地域や都市部の場合は学習塾の数も多いです。

この地域に出店する場合に必要なのは、圧倒的な圧倒的な差別化です。

他の塾ではなく、あなたの塾だからできることを提供しないと

選ばれません。

つまり、単なる進学塾を出しても集客が難しいのです。

教育熱心な方が多い地域や都市部の場合は

教育熱が加熱していますので、習い事を複数やるというのが当たり前の状況です。

すなわち、「兼塾するのが当たり前」の価値観の保護者の方が多い傾向にあります。

圧倒的な差別化をするために専門塾を出す

というのも一つの手だと思います。

専門塾というと、

数学塾・英語塾などがありますが....

意外と多いイメージがあります。

もしあなたが、国語が一番得意なら国語塾を出すとどうでしょう?

国語の成績ってあげにくくないですか?

③対面とオンラインのハイブリッド塾にする

専門塾の一番のデメリットは、進学塾よりも集客が難しくなることでした。

実店舗とオンラインを組み合わせるハイブリット型の塾にすることで、集客の難しさをカバーすることができます。

専門塾でなくても最近は、実店舗とオンラインを組み合わせる塾も増えていますよね。

オンライン指導は専門塾と相性がいいときくらげは思います。

ですので、専門塾をする場合は対面指導の塾であってもオンライン指導を導入すると商圏を拡大することができます。

④副業で専門塾を出す(売上をあまり求めない)

令和は副業が当たり前の時代です。

大変ですが、会社で働きながら、塾を出店するのも可能な時代です。

会社で働きながら塾を出すとなると、進学塾だとまず難しい....

授業準備が大変ですからね。

正社員で働きながらですと安定的な収入がある状態ですので、一気に生徒を集客する必要性がなくなります。

授業日は土日のみと決めて、専門塾を副業として出すのも一つの方向性としてはありだときくらげは思いますよ。

今回の記事の整理

専門塾は専門性が高く、差別化が用意です。

しかし、商圏が狭まり、集客が難しくなるというデメリットもあります。

そのため、田舎で専門塾を開塾する場合は、

対面+オンラインのハイブリッド塾で開業することをおすすめします。

思い切って、教育熱心な方が多くお住まいの地域や都市部に出店するのも一つの手です。

今回の記事が皆様のお役に立てたのであれば幸いです。

今回の記事はここまでです。