どーも、きくらげ鰹です。

高専専攻科を卒業後、少子高齢化が深刻な人口10万人ちょいの片田舎で、就職もせずに個人塾を開業したきくらげ鰹(カツオ)が書くブログ。金なし・社会人経験ゼロで起業したため、開業時から失敗しまくり。運だけはいいので、従業員ゼロ・家賃3万(笑)のアパート塾で気付けば月収100万(月商130万)の塾に成長。過去の自分へ向けて『月収100万円の安定収入を確立し、満員御礼を継続するための小ネタやノウハウ』をまるでメッセージを送るかのようにして記事を執筆中

塾や教室を始めるにあたって、お月謝額を決めないといけません。

お月謝額を決めないといけないのですが、実はその前にやらないといけないことがあります。

それは、

『いくら稼ぎたいのか?』

を考えることです。

きくらげが塾を始めたときは正直にいうと、塾でいくら稼ぎたいなどの欲求はありませんでした。普通に飯食べれるレベルになればいいなと....本当にそれくらい思っていました。

しかし、人間とは欲が深い生き物で、売上が上がると「もっと、もっと売り上げを上げたい」と思うようになるのです。

最初にお月謝を決めてしまうと、売上を上げるにはお月謝額を上げるか自分の指導時間(稼働時間)を増やすしかありません。

塾や教室を実際にやっている人は頷いてくれると思うのですが、

途中からお月謝ってあげにくいんですよ

これまじで

申し訳ない気持ちでいっぱいになる

お月謝をあげるのが申し訳にくいから、自分の指導時間や指導枠を増やすようになります。

はい、きくらげのことです。

そうなると、自分のプライベートな時間が減ります。

これだと本末転倒です。

本記事では、

の構成で記事を書きました。

皆さんの参考になれば幸いです。

目標収入額を最初に決める重要性

先ほども書きましたが、お月謝を先に決めると収入を上げたいと思ったときに、

  • お月謝額の値上げ
  • 指導枠や時間帯を増やす

の2択のどちらかの選択肢か取れなくなります。

(正直なところ、数千円の値上げであれば、保護者の方に何か言われるなどはありません。でも罪悪感に苛まれます。)

だからこそ、塾や教室を始める前に「自分がどれだけ稼ぎたいのか」を明確にしておくことが大切なのです。目標収入額が決まれば、それに基づいてお月謝や指導システムを計画的に設計できます。

例えば、月に50万円稼ぎたい場合と、月に100万円稼ぎたい場合では、指導スタイルや生徒の数、さらには教室運営の規模も大きく異なります。

目標収入額をいくらにしたい?

まず決めて欲しいのは月々の売上です。

そしてその後に決めていくのは、

①指導時間の上限

②指導可能な生徒数

③お月謝額です。

1週間の指導時間の上限
1日何時間、何時から何時まで指導をするのか?何曜日を休みにするのか。

指導可能な生徒数
1日あたりどれくらいの生徒を指導することができるのか

※ 今回の記事では塾の指導システム...例えば個別指導・集団指導・映像指導などについて割愛します。

指導時間の上限と指導可能な生徒数を踏まえたお月謝
何をどれくらいの質で指導するといくらなのかを決めていきます。

お月謝額のシミュレーション例

では、次にいくつかのパターンでお月謝額のシミュレーションをしていきます。

今回のシミュレーションでは、

  • 指導科目
  • 指導学年
  • 地域相場
  • 経費

は一切考慮していません。あくまでも簡単なシミュレーションをしています。

例1:月収30万円を目指す場合(少人数制・短時間指導)

  • 指導可能時間:週10時間(1日2時間×週5日)
  • 月間稼働時間:40時間
  • 1コマの生徒数:3名

この場合、30万円を40時間で割ると、1時間あたりの目標収入は7,500円となります。
3名の生徒で割ると、1名あたりの月額お月謝は10,000円が目安となります。

例2:月収100万円を目指す場合(少人数制・高単価)

  • 指導可能時間:週25時間(1日5時間×週5日)
  • 月間稼働時間:100時間
  • 1コマの生徒数:4名

この場合、100万円を100時間で割ると、1時間あたりの目標収入は10,000円となります。
4名の生徒で割ると、1名あたりの月額お月謝は25,000円が目安となります。

例3:月収20万円を目指す場合(低単価・大人数制)

  • 指導可能時間:週15時間(1日3時間×週5日)
  • 月間稼働時間:60時間
  • 1コマの生徒数:10名

この場合、20万円を60時間で割ると、1時間あたりの目標収入は3,333円となります。
10名の生徒で割ると、1名あたりの月額お月謝は3,500円程度が目安となります。

例4:月収70万円を目指す場合(柔軟なシフト)

  • 指導可能時間:週30時間(1日6時間×週5日)
  • 月間稼働時間:120時間
  • 1コマの生徒数:6名

この場合、70万円を120時間で割ると、1時間あたりの目標収入は5,833円となります。
6名の生徒で割ると、1名あたりの月額お月謝は12,000円程度が目安となります。

例5:副業として塾を運営(月収10万円を目指す場合)

  • 指導可能時間:週6時間(1日2時間×週3日)
  • 月間稼働時間:24時間
  • 1コマの生徒数:4名

この場合、10万円を24時間で割ると、1時間あたりの目標収入は4,166円となります。
4名の生徒で割ると、1名あたりの月額お月謝は4,200円程度が目安となります(切り上げ)。

このような感じでいくら稼ぎたくて、どれくらいの時間が指導可能でどれくらい働きたくて

それからお月謝額を決めていくという流れのイメージを持っていただけたかと思います。

お月謝額は安くてもダメ、高くても...

お月謝額を決めるとやりがちな間違いが、お月謝額を安く設定しまいます。

ですので、前提として、自分の価値を過小評価しないことが大切です。特に個人塾では、講師である自分自身が「商品」になるため、指導の質が高ければお月謝もそれに見合った価格設定が必要です。

逆に高すぎてもどうなんだろう?と個人的には思います。

先ほど書いたシュミレーションといかに書くことを考慮して最終的にお月謝額を決めていただければと思います。

お月謝が安すぎる場合のリスク

塾の価値が低く見られる

お月謝が地域相場よりも極端に安いと、「この塾の指導内容は大したことがないのでは?」と思われることがあります。保護者は価格と質をある程度関連付けて考えるため、安すぎるお月謝は信頼を損なう要因になりかねません。

あと、安すぎると、テイカー気質のやばい人がきます。

運営が苦しくなる

安いお月謝設定では生徒数を増やさないと収益が確保できません。しかし、生徒が増えると指導の質を保つのが難しくなり、結果的に塾の評判を落とすことに繋がる可能性があります。

講師の疲弊

多くの生徒を相手にする必要があるため、指導時間が増え、講師自身の負担が大きくなります。これではプライベートの時間や体力を削ることになり、長期的な運営が難しくなるでしょう。

なんというか、お月謝額が安いと負担が大きのはそうなのですが、単にやる気がなくなります笑

お月謝が高すぎる場合のリスク

生徒が集まらない

地域の相場や保護者の支払い能力を超えた高額なお月謝は、「敷居が高い」と感じられてしまい、生徒が集まらない原因になります。

そうそう、都会なのか地方なのかで塾代への考え方が全く違います。月に3万円のお月謝を安く感じる人もいれば高く感じる人もいるのです。

過剰な期待に応えなければならない

高いお月謝を設定する場合、その分だけ指導の質や成果に対する期待も高まります。思うような成果が出なかった場合、保護者とのトラブルや信頼の喪失に繋がることがあります。

保護者の期待値コントロールもめちゃめちゃ大切です。期待値をきちんとコントロールすると退塾を防げるからです。

ターゲット層が限定される

高額設定により、ある特定の所得層に絞られるため、集客の幅が狭くなるリスクがあります。地域性や塾の知名度によっては、ターゲット層の絞り込みが逆に弱点となる場合もあります。

安すぎず高すぎずお月謝設定をするためのコツ

まずはですね....

提供するサービスのお月謝の相場と近隣の塾や教室のお月謝額を調べるところから始めましょう。

例えば、田舎で高校受験生の指導を週2回で行う場合はだいたい、2~3万円です。多少前後しますが、同業他社もこのような感じでお月謝額を設定しています。

そして、そのお月謝の相場からもし自分ならこれくらいなら疲弊せずに指導できるし、もし自分の子供たちに指導を受けさせるにしてもこれくらいなら払える

という値段に設定します。

参考までにきくらげの塾の受講料を載せておきますね。

小学生 週2回 先取り指導 : 18000~19000円ほど
中学生 週2回 先取り+受験指導 : 21000円程度
高校生 週2回 受験指導なし (数学・英語・理科3教科) 25000円ほど

細かく料金プランはありますが、まあこんなもの。

これにプラスして色々な特典をつけています。

正直これくらいやって上の受講料だと安い

と個人的には思います。

個人的な感覚ではちょうどいいので上のような値段にしています。

今回の記事の整理

塾や教室を始める際、お月謝額の設定はとても重要なステップです。

しかし、それを決める前に「どれだけ稼ぎたいのか」という目標収入額を明確にすることが大切ですよね。

この目標収入額を基に指導時間、指導可能な生徒数、お月謝額を計画的に設定できます。

お月謝を安く設定しすぎると、塾の価値が低く見られたり、運営が苦しくなったりするリスクがあります。

一方で、高額設定では生徒が集まりにくかったり、保護者からの期待値が高まりすぎて対応が難しくなる可能性があります。そのため、適切なお月謝額を設定するには、地域の相場や自分が提供する指導の価値を踏まえて、安すぎず高すぎないバランスが必要です。

最終的には、提供する指導内容に見合った料金設定を行い、保護者の期待値を適切にコントロールすることが、塾経営を成功させる鍵となります。

地域の相場や競合の料金も参考にしつつ、自分自身が納得できる価格を設定してください。

今回の記事はここまで